コンセプトについて改めて考えよう
どんなビジネスも、どんなプロジェクトも、コンセプトを決めていないと確実にぶれます。規模の大小に関わらず、コンセプトは欠かせないもの。
ですが、コンセプトという言葉は、その言葉自体が世の中に溢れすぎて、意味が曖昧になり、ふわふわしたものになってしまっています。きちんと理解されていないまま多用されているのが現状です。
改めて「コンセプト」の意味を紐解きますと
Concept
コンセプト – 全体を貫く基本的な観点・考え方。
とあります。
これでも若干分かりにくいので、もっとかみ砕いて言うと、あなたのビジネスやプロジェクトで、「どんな世界を作るか」ということです。
その世界設定を作りこめば作りこむほど、どういうイメージで行くのか方針が決まります。すべての販促ツールもその設定に沿って作ることが出来ます。また、そのプロジェクトで何か行動を起こす時も、やる/やらない、の判断もハッキリできます。
たとえば、こんな風に……
例えば、サロンで新しい高額なコースメニューを始めたとします。コンセプトは、「自然素材のものだけを使ったラグジュアリーなボディケア~バリの開放的なムードに癒されて」と仮定してみます。
とすると、以下のような設定が想定できます。
連想するイメージ
- 世界設定はバリ。
- イメージはバリの高級リゾートの雰囲気
- ゆるやかにゆったり、ラグジュアリーにくつろげる空間作り
- バリをイメージさせるお茶のサービスでおもてなし
- イメージカラー、ベージュ、ブラウン、ホワイト
- イメージのキーワード/くつろげる空間、ふわふわのタオル、水鉢に浮んだ花々、大きな葉の観葉植物、天井から下がる天蓋のような透けるファブリック、
- ていねいでゆったりした接客
- 販促ツールは、ご招待カードのような、VIPに送るような高級感あふれるもの
などなど、コンセプトを決めることで、あなたの世界に必要なものがハッキリしてくるのです。
また、やらないこともクッキリしてきます。
やらないこと
- バリらしくない要素は入れない、和風やヨーロピアン、アメリカンなアイテムや什器を使わない
- ラグジュアリーな商品だから、理由のない値引きはしない。特価激安チラシは出さない
など、あなたの世界にそぐわないものは選択しないという判断も出来るようになります。
コンセプト、世界を作るときの重要ポイント
ただ、「あなたの世界」と「自分だけの世界」は似ているようでまったく違うので注意が必要です。
コンセプトを作るときに欠かせないのは、「お客さまの視点」。
お客さまが魅力的だと思うような「あなたの世界」を魅せることがコンセプト作りの要となります。
今一度、あなたのビジネス、プロジェクトのコンセプトを見直し、「あなたの世界」を確認しましょう。足らないところがあればコンセプトをしっかりと決め、ハッキリ把握しておきましょう。