ウェブサイトを作る際に「伝えたいことから、伝えてしまう」デザインを採用してしまうことがあります。
例えば、「当社が選ばれる5つの理由!」などの売り込みから始まるパターンのページを目にしたことはないでしょうか?
このパターンのサイトは、多くの場合ユーザーから敬遠されることが多いようです。
ユーザーの感情の変化と行動を想像してみよう
ある商品を購入したいユーザーが、検索エンジンでサイトを見つけて訪問した場合を想像してみましょう。
- 検索エンジンで商品名を入力して検索する
- 検索結果の中から、良い買い物が期待できそうなサイトを選んでクリックする。
- そのショップに欲しい商品があるのか知りたいのに、ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)はそのショップの売り込みメッセージでビッシリ埋まっている状態。
- 欲しい商品を購入できるのかを知りたいのに、いろいろ売り込みのメッセージを見せられても全然頭に入って来ずストレス状態に。
- 商品にたどり着く経路が分かりにくい場合、ページを閉じて再び検索し直す。
いかがでょう?
あたにもこんな経験はありませんか?
「当社が選ばれる5つの理由」に、ユーザーが思わず飛びつきたくなるような強烈なインパクトがあれば別ですが、多くの場合はユーザーにストレスを与えるコンテンツになってしまうことが多いようです。
ユーザーが喜ぶ順番でコンテンツを提供しよう
探しているページにスムーズにたどり着けるよう導線を設計しましょう。
サイト内で迷ったユーザーは、トップページに戻る傾向がありますので、少なくともトップページからユーザーが希望するページへスムーズにアクセスできるようにしましょう。
そして商品が見つかったら、次に知りたいのは、以下の情報ではないでしょうか?
- 商品の利用者のレビューはどうか?
- 価格はいくらか?
- 送料はいくらか?
- 支払方法は?
- 納期は?
- 返品交換の対応はどうなっている?
- 利用者の評判は?
こうした情報が的確に網羅されていたら、他店と比較せずに購入まで進んだとしても不思議ではありません。
サイトのオーナーは、ついあれこれと売り込みたくなるものですが、皮肉にもそれがユーザーの快適なショッピング体験の邪魔をしていることが往々にしてあります。
人は「売り込まれることが大嫌い」です。
ユーザーが商品や購入に関する諸条件をサイト上で確認したタイミングで、購入を後押しする形で「ショップの売り」をアピールしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いきなり売り込むと逆効果になりがちです。ユーザーは財布のひもを固く締めてしまいます。
ユーザーが知りたいことを、知りたいと思うであろう順番で伝えるようにしましょう。
売り込みは、ユーザーが商品や購入条件を把握したタイミングで行い、購入を後押しするようにしてみましょう。