【販促エッセイ】日常に潜む販促のヒント

繋がりたいのに繋がれない。未来の利益を逃さないように。

文:広告プランナー ひらまり
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先日、インテリアショップで素敵な椅子を見つけた。今の我が家のインテリアには合わないけど、いつか家をリノベーションしたら手に入れたいな……と思い、その椅子のそばに置いてあったショップカードを持ち帰った。

家に帰ってショップカードに記載されていたQRコードを読み取り、ウェブサイトを見る。

内容は、ごあいさつ文やコンセプト、いくつかの商品写真、商品の紹介(それらはお店にも展示されていて既に知っている情報)があるのみ。

購入ボタン、お問い合せフォームはあるものの、今は買わないし、特に問い合わせるほどのことはない……

つまり結果的に、そこで行き止まり。

ウェブサイトからSNSのリンクが貼られていたら、フォローしてゆるやかに繋がって、時期が来たら購入したかもしれないのに、きっとこのまま忘れてしまう。SNSは、発信者の存在を思い出させてくれるリマインダーでもあるのだ。

関心のあるユーザーは、もっと密度の高い情報を期待してウェブサイトへ来訪するから、できるだけ詳細な情報を掲載したほうがいい。そしてSNSへと繋ぐ導線作りの重要性を改めて感じた。

今この瞬間に売れなくても、いつか顧客になりうるかもしれないユーザーもカバーしておきたい。それには関心を持ってくれたユーザーのために、SNSなどのゆるい繋がりを用意しておく必要がある。

きっかけはあったのに、どこかのポイントで未来の顧客を失っているかもしれない。それは小さなロスかもしれないが、長期的な目で見ると大きな損失になる。

即効性はなくても、繋がっていたいと好感を持ってくれたユーザーを繋ぎ止める施策も、未来のために非常に重要なのだ。