先日、インテリアショップで素敵な椅子を見つけた。今の我が家のインテリアには合わないけど、いつか家をリノベーションしたら手に入れたいな……と思い、その椅子のそばに置いてあったショップカードを持ち帰った。
家に帰ってショップカードに記載されていたQRコードを読み取り、ウェブサイトを見る。
内容は、ごあいさつ文やコンセプト、いくつかの商品写真、商品の紹介(それらはお店にも展示されていて既に知っている情報)があるのみ。
購入ボタン、お問い合せフォームはあるものの、今は買わないし、特に問い合わせるほどのことはない……
つまり結果的に、そこで行き止まり。
ウェブサイトからSNSのリンクが貼られていたら、フォローしてゆるやかに繋がって、時期が来たら購入したかもしれないのに、きっとこのまま忘れてしまう。SNSは、発信者の存在を思い出させてくれるリマインダーでもあるのだ。
関心のあるユーザーは、もっと密度の高い情報を期待してウェブサイトへ来訪するから、できるだけ詳細な情報を掲載したほうがいい。そしてSNSへと繋ぐ導線作りの重要性を改めて感じた。
今この瞬間に売れなくても、いつか顧客になりうるかもしれないユーザーもカバーしておきたい。それには関心を持ってくれたユーザーのために、SNSなどのゆるい繋がりを用意しておく必要がある。
きっかけはあったのに、どこかのポイントで未来の顧客を失っているかもしれない。それは小さなロスかもしれないが、長期的な目で見ると大きな損失になる。
即効性はなくても、繋がっていたいと好感を持ってくれたユーザーを繋ぎ止める施策も、未来のために非常に重要なのだ。