ウェブサイトを作るとき、「どんな内容にするか」あるいは「どんなデザインにするか」から考えていませんか?
ウェブサイトの制作を始める前に、検討すべき重要なことがあります。
ウェブサイトを作るときに考慮すべきこと
ウェブサイトも、チラシなど他の媒体同様に「誰に、何を伝えて、どんなアクションを起こしてほしいか」を念頭に置いて制作する必要がありますが、それに加えて「どのようにサイトに訪問してもらうか」を検討しておくことが重要です。
ウェブサイトを公開すれば、世界中の人に情報を届けることが可能になりますが、ただ公開しただけでは、砂漠の真ん中に店舗を開店したようなものです。あなたのサイトの前に人通りはなく、誰も店内に入ってこないでしょう。
つまり、どのようにウェブサイトに集客するか、いくつかの方法を検討しておく必要があります。
- 折込チラシを入れる
- ネット広告を出す
- テレビCMを入れる
- SNSで情報発信して集客する
- Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)を利用する
- SEOを強化して検索エンジンから集客する
- メルマガを発行する
- etc.
様々な集客方法がありますが、あなたが扱うサービスによって、最適な方法は変わります。
集客の方法に合わせたサイト設計をしよう
例えばヘアーサロンなど来店型のサービスの場合、周辺地域の方がユーザーになりますので、折込チラシやGoogleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)、地域を限定したネット広告、SNS(インスタやLINE公式アカウント)を利用した集客などが有効だと思われます。
そうした媒体でユーザーとの接点を持ち、ウェブサイトに誘導するのですが、ユーザーが目にした媒体とサイトの内容がチグハグなものであっては、ユーザーからの信頼は得られません。ユーザーは何かの意図を持ってサイトに訪れます。それを満たしてあげるサイト作りを意識する必要があります。
広告媒体だけでは伝えきれないことをウェブサイトに分かりやすく掲載しよう
たとえば、車で来店しようとしているユーザーは、駐車スペースの有無を知りたいと思うでしょう。もし駐車スペースが無いのであれば、近隣のコインパーキングの有無など、ユーザーが来店する際に知りたいと思うであろう情報をサイトに掲載し、来店前の様々なハードルをできるだけ取り除くようにしましょう。
「そんなことユーザーが自分で調べれば良い」と考えるのは止めましょう。あなたのお店と似たお店はたくさんあるでしょうから、ユーザーはもっと親切な他のお店を利用するようになるでしょう。
ウェブサイトを作る際に内容から考え始めると、どんなビジュアルにしようか、いかに魅力的に見せようかといった部分に意識が集中してしまいがちですが、ユーザーにとっては駐車スペースの問題のほうが重要である可能性があることを忘れてはいけません。
ウェブサイトが不要な場合もある
例えば、Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)で集客が成功した場合、ウェブサイトが不要となってしまうこともあります。
Googleマップで現在位置を表示し、検索窓に「カフェ」とキーワードを入力すると、近隣のカフェ一覧が表示されます。これがGoogleビジネスプロフィールの機能です。ユーザーが投稿したスイーツの写真やレビューが掲載されており、これだけを見て来店を決めるユーザーも増えています。
Googleビジネスプロフィールの更新とそれに連動したウェブ広告の運用だけで事足りてしまい、そもそもウェブサイトが不要となるケースもあります。
※Googleビジネスプロフィールのサービスが今のまま続くことが確約されているわけではありませんので、リスクマネジメントとしてウェブサイトを持つことをお勧めします。
広告とウェブページを連動させよう
また、ネット広告から集客する場合は、広告のキャッチフレーズや説明文に合わせた専用のページを用意する方法があります。その広告に反応したユーザーの価値観に合わせた、刺さるコンテンツを用意することができますので、コンバージョン(成約率)をより高めることが可能になります。
つまり、導線に合わせてサイトを設計することで、より価値の高いサイトを作ることが可能になるということです。
サイトの公開は「完成」ではなく「スタート」
サイトの公開は「完成」ではなく「スタート」です。
公開後に想定通りに行かないことも多く、方針の転換が必要になることもあります。ページの追加が必要になることも多いでしょう。ページが増えればメニューの項目も増えていきます。そのような場合にも柔軟に対応できるデザインを採用するなど、後の変更を見据えたサイト設計をしておくことも大切なことです。
まとめ
ウェブサイトを作るときは、以下の点を念頭に置いて取り組みましょう。
- 集客の導線を考慮してからサイトを作りはじめよう。
- 導線に合わせたコンテンツを用意しよう。
- サイト公開は完成ではなくスタート。改良が必要になるものと心得ておこう。